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リターゲティング広告とは|費用やメリット、種類などを徹底解説

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この記事に訪れた人の中には、

  • リターゲティング広告という名前は聞いたことがあるが、どのような広告なのかはよく分からない
  • リターゲティング広告は効果的だと聞いたが、実際はどうなの?
  • リターゲティングはどのように費用が算出されるの?

などと疑問に思っている人が多いのではないでしょうか。リターゲティング広告の配信を検討しているが、より詳しくリサーチしてからにしたいという人もいるでしょう。

そこでこの記事では、リターゲティング広告とはどのような広告なのか、その仕組みや種類についてをはじめ、費用の算出方法、配信するメリットなどを徹底解説していきます。

リターゲティング(リマーケティング)広告について一通り知りたいという人は、ぜひ参考になさってください。

リターゲティング広告とは

はじめに、リターゲティング広告とはどのような広告なのか改めて確認しておきましょう。

たとえば、とある化粧品のホームページを訪れた後に、他のどのサイトを見てもその化粧品の広告が配信されている、なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。実はこの広告こそがリターゲティング広告と呼ばれるものです。

より分かりやすく言えば、一度サイトに訪れてくれたユーザーを、サイトを離脱した後も追跡していく(=再アプローチしていく)広告のことをリターゲティング広告と言います。

なぜリターゲティング広告が生まれたのかというと、Webサイトに訪れた約9割のユーザーは、商品を買うこともサービスを利用することもなく離脱しているから。購入しようかどうしようかと迷いながらサイトを閲覧しているうち、「やっぱりまた今度でいいや」と離脱してしまい、その「今度」がまったく訪れないまま時間が流れていってしまうのです。

最初は興味を持ってサイトに訪れてくれたにも関わらず、購買に至らなかったユーザーは、そのサイトに訪れたことすら忘れてしまっていることもあります。そんなユーザーに再びサイトに訪れるようアプローチするためには、リターゲティング広告が非常に効果的というわけです。

リターゲティング広告の仕組み

過去に自社サイトに訪れたユーザーに再アプローチする、と言葉で言うのは簡単ですが、リターゲティング広告はどのような仕組みなのでしょうか。

リターゲティング広告は、基本的に以下の4つで成り立っています。

  • リターゲティング用タグの設置
  • ユーザーにCookie(クッキー)を付与
  • ユーザー情報をリスト化
  • リストにある情報をもとに広告配信

リターゲティング用のタグは、「このページに来た人にリターゲティングを仕掛けてください」と指示する命令文のようなもの、と思ってもらえれば分かりやすいかもしれません。Cookieはユーザー情報を保存できる役割を持つため、購入していない人、した人を記憶できます。Cookieで記憶されたユーザー情報をもとに、「購入の手前まで行ったユーザー」、「トップページだけ閲覧したユーザー」などそれぞれの状況別のリストを作成し、そのリストにあるユーザーにリターゲティングを行っていくという仕組みです。

リターゲティングを行うタイミングは数日以内が理想で、3日以内に行っておくとより効果的とされています。

リターゲティング/リマーケティング広告の種類

リターゲティング/リマーケティング広告と言っても、種類は一つだけではありません。ここでは、それぞれの種類について紹介していきます。

標準リターゲティング

サイトに訪問経験のあるユーザーに対し、アプリを利用している時、ディスプレイ広告の配信ネットワーク内にあるWebサイトを閲覧している時に配信できる方法です。

先ほど説明したように、自社サイト内にリマーケティングようタグを設置することによって、配信対象を判断することができます。

「カートには入れてくれたが離脱してしまった」、「詳細ページまで行ってくれたが離脱してしまった」など、自社サイトの閲覧履歴を用いたセグメントが行えるのがメリットでしょう。

検索広告向けリマーケティング (RLSA)

検索広告向けリマーケティングとは、先ほど説明した標準リマーケティングによるユーザーのリストと、検索キーワードとを組み合わせて配信される方法です。

ユーザーが一度自社サイトに訪れたものの離脱してしまった際、ユーザーリストに設定されたのち、そのユーザーがとあるあらかじめ設定しておいたキーワードで検索をかけた際に、広告が表示されます。

自社商材と関連度の高いキーワードを設定しておくことによって、より購買意欲の高いユーザーに広告を表示できるのが大きなメリット。しかし、標準リターゲティングよりもユーザーが絞られてしまうため、場合によっては広告が全然表示されないなんてこともあるでしょう。

アプリリマーケティング

リターゲティング広告主が所有するiOS/Androidアプリでとった行動履歴をベースに、ユーザーリストを作成していき、そのリストをもとに広告を表示させる方法です。

たとえば、先月まで毎日アプリを起動してくれていたユーザーが、いつの間にかまったくアプリを起動してくれなくなったという場合にそのアプリの広告を表示させ、再びアプリを起動するよう行動を促すことができます。

SDK(Software Development Kit)をアプリに実装してユーザーの行動履歴を記録し、Google広告やYahoo!広告と連携させることによって広告を表示させる仕組みです。

動的リマーケティング

動的リマーケティングは、標準リターゲティング広告と大枠としては同様です。自社サイトに訪れてくれたユーザーをリスト化し、離脱後も再アプローチすることができます。

標準リターゲティングと異なる点は、よりユーザーの過去の行動に沿った広告を表示できるということ。ユーザーが過去にカートに入れた商品や閲覧した商品のデータを収集したのち、「フィード」と呼ばれる商品リストを活用して、その商品ページの広告を配信することができます。

よりそれぞれのユーザーに特化した広告を配信できることから訴求力は高く、コンバージョンにつながりやすい方法です。

顧客情報リマーケティング

顧客情報リマーケティングは、カスタマーマッチとも呼ばれる方法で、広告主の所有している顧客情報、たとえば電話番号や住所などといったデータを暗号化してGoogleと共有し、その情報をベースにユーザーリストを作成して広告を配信する方法です。

既存顧客への再アプローチを狙いたいという場合には非常に効果的といえるでしょう。

Googleアナリティクスリマーケティング

Googleアナリティクスリマーケティングとは、Google アナリティクスとGoogleアドセンスを連携させ、Google アナリティクスの計測データをベースにユーザーリストを作成する方法です。

Googleアドセンスでは設定できないセグメントも行えるため、より詳細にリターゲティングできるのが大きなメリット。自社サイトへの訪問や購入・未購入のみならず、「5,000円以上の買い物をしたユーザーだけに配信」、「サイトの新規訪問者にだけ配信」など、細かく設定することができます。

CPA(獲得単価)が安くなる、CVR(コンバージョン率)が上がるといったうれしいメリットはあるものの、詳細なターゲティングにより、広告が表示される頻度は下がってしまうでしょう。

動画リマーケティング

広告主の所有するGoogle アドセンスのアカウントとYouTubeアカウントを連携させることによって、そのアカウントが配信している動画を視聴したユーザーや、チャンネルページに訪れたことのあるユーザーをリスト化し、追跡することのできる方法です。

動画リマーケティングで作成されたリストは、YouTube内の動画広告のみならず、ディスプレイ広告の配信などにも活用されます。

リターゲティング広告にかかる費用

ここまでさまざまなリターゲティング/リマーケティング広告について説明してきましたが、リターゲティング広告を配信する際にはどのように費用が発生するのでしょうか。

リターゲティング広告のみならず、現在のWeb広告の課金形式は以下の2つが主流とされています。

  • クリック課金型広告(CPC:Cost Per Click配信)
  • インプレッション課金型広告(CPM:Cost Per Mille配信)

クリック課金型の場合、広告をクリックされない限りは費用が発生しません。そのため、どれほど広告を見られたとしても、クリックされなければ課金されないということです。

そのため、クリック課金型は費用の無駄が発生しづらいというメリットがありますが、そもそもの料金設定が高いことも少なくありません。

一方インプレッション課金型の場合、広告が表示されるだけで費用が発生します。クリックされなくとも広告費用が発生してしまうのはデメリットとも言えますが、料金設定は低いのが特徴です。

しかし、広告単価の高い・安いは配信する広告のジャンルで大きく左右されます。競合の多いジャンルであれば自ずと単価は上がり、競合の少ないジャンルであれが単価は下がります。

もしも競合の多いジャンルで配信を検討している場合は、広告費用が予想以上に高くついてしまうかもしれません。

リターゲティング広告を出すメリット

ここからは、リターゲティング広告を配信するメリットをいくつか紹介していきます。「リターゲティング広告を活用しようかどうか迷っている」という場合には、ぜひ参考になさってください。

見込み顧客に再度アピールできる

リターゲティング広告を配信する最大のメリットと言っても過言ではないのが、見込み顧客に再度アピールすることができるということです。

リターゲティング広告を配信する対象となっているユーザーは、

  • 過去に自社サイトのトップページまで訪れてくれた
  • 過去に自社サイトで商品の詳細ページまで閲覧してくれた
  • 過去に自社サイトで商品をカートにいれるところまで行動してくれた

など、すでに自社サイトやサービス、商品について興味を持っている見込み顧客です。そのようなユーザーに再度アピールできるのは、リターゲティング広告ならではの強みと言えるでしょう。

リターゲティング広告は、離脱してしまったユーザーに対して一度だけ再アプローチできるのではなく、複数回にわたって広告を表示させることができるのがポイント。最初はそこまでの購買意欲はなかったユーザーでも、広告を複数回にわたって見るにつれ、購買意欲が掻き立てられる可能性もあります。

見込み顧客へ再度アピールしたいとお考えなら、リターゲティング広告に挑戦しない手はありません。

コンバージョンにつながりやすい

リターゲティング広告は、興味があったにも関わらず離脱してしまったユーザーにアプローチできる広告です。離脱理由はさまざまかもしれませんが、「ちょっとこの商品が気になるけど、他のサイトも確認してみてから購入しよう」というユーザーも多いのではないでしょうか。その場合、あとでまたこのサイトに来ようとその時は思っていても、そのまま忘れてしまい結局訪れない、なんてことが少なくありません。

そのようなユーザーにリターゲティング広告でアプローチできると、再びそのサイトの存在をアピールすることができます。再訪忘れを防止することによって、再び訪れてくれた際の商品購入率は向上するでしょう。

また、数あるリターゲティング/リマーケティング広告の中でも動的リマーケティング広告であれば、リストにあるユーザーがカートに入れたが購入には至らなかった商品や、詳細ページまで見てくれたのに購入されなかった商品を広告に表示させることができるため、コンバージョン率が非常に上がります。

費用対効果が高い

リターゲティング広告は、見込み顧客や既存顧客へと再びアプローチすることのできる広告です。そのため、まったく自社サービスについて知らないユーザーに広告を表示するよりもコンバージョン率が高く、費用対効果も自然と高くなります。

リターゲティング広告の費用対効果をより上げるためには、さまざまなリストを併用して運用していくことが非常に重要です。たとえば、以下のようなセグメントが行えるでしょう。

  • サイトに訪れたユーザー
  • サイトにはじめて訪れたユーザー
  • ある特定のページを閲覧したユーザー
  • ある特定の期間にサイトに訪れたユーザー
  • コンバージョンしなかったユーザー
  • コンバージョンしてから一定の期間が経ったユーザー
  • サイト滞在時間の長いユーザー

リターゲティング広告は、適切な内容で、なおかつ適切なタイミングで配信することによって非常に効果の出る広告なので、費用対効果をさらに高めるためにもセグメント分けは丁寧に行っておくことをおすすめします。

検討時間が必要なものとも好相性

ユーザーが購入しようか悩んでいるものやサービスが高額である場合、「買おうかな、どうしようかな」と悩む検討時間は自然と長くなってしまいます。検討時間が伸びていくうちに、いつの間にか購入することを忘れていた、なんてことも場合によってはあるかもしれません。

しかし、リターゲティング広告は検討時間の長い商材と好相性です。ブランド想起に長けているため、そのユーザーが忘れてしまわぬうちに広告を表示させることも、忘れてしまったころに広告を表示させることもできます。そのため、長い間購入を迷っていた矢先、広告を見てやっぱり購入しようと決意する、なんてことも考えられるでしょう。

リターゲティング広告にありがちなお悩み

ここまでリターゲティング広告がどれだけ効果的かという点について説明してきましたが、リターゲティング広告にも課題がないわけではありません。

たとえば、どのサイトに訪れても同じサイトの広告が表示されることに対し、不快感を覚える人もいます。「この広告、しつこい」と思われてしまえば、企業のイメージダウンにもつながってしまうかもしれません。

また、自社サイトへ訪問した経験のあるユーザーに的を絞れるのは大きなメリットである一方で、アプローチ数はどうしても限られてしまうのが事実です。そのため、認知拡大を狙いたいという場合には向いていません。ユーザーリストの数は限られていることもあり、ある程度運用したら成果が伸びなくなることもあるでしょう。

そのため、リターゲティング広告一本で勝負するのではなく、SNS広告や動画広告、ディスプレイ広告などもあわせて活用していくことをおすすめします。

リターゲティング広告運用でお悩みならプロに相談を

今回は、リターゲティング広告の種類や配信するメリット、さらには問題点まで紹介してきました。リターゲティング広告がどれだけ効果的か分かったと同時に、リターゲティング広告だけでは不十分であるということも分かっていただけたのではないでしょうか。

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