初めて動画の撮影を行おう、となったとき、一番気になるのは「何で撮影しよう…」ということだろう。色々なサイトを見れば見るほど「スマホで十分!」という声もあれば「やっぱりカメラ!しかもフルサイズじゃないと!(そもそも…フルサイズって何?となるはず)」と両極端な意見があり、悩んでしまうのではないだろうか。
そこで、この記事では「自分の最適な撮影媒体」を選べるように工夫した。この記事で、買うべき撮影機材がスッキリするはずだ。では、はじめていこう。
動画制作に必要なカメラはスマホで十分か?
- 文字数
- 1500文字(3分)
- 難易度
- やさしい
対象者
・動画制作にそもそもスマホを使うべきか、カメラを使うべきかわからない
・撮影機材を買うべきかどうか、悩んでいる
・とりあえず撮影機材の選び方の全体像を理解したい
まずはおおざっぱに撮影機材の種類を理解しよう
撮影機材、と一言で表しても、実に色々な種類がある。そこで、まずはざっくり「役割」から、撮影機材の種類を理解していこう。
①撮る機材
レンズとセンサーがついていれば、とりあえず「撮る」ことは可能だ。スマートフォン、タブレット、パソコン(ほとんどのノートPCにはウェブカメラがついている)、カメラ、ビデオカメラ等が該当する。
②明るくする機材
撮影に絶対に必要な光をコントロールしていくことは、クオリティを大きく左右する。なので、初心者であっても明るくする機材は用意するほうがいい。具体的にはフラッシュ(ストロボとも言うが、この名称は実はストロボ・リサーチ社の商標)、LEDライト、リングライト等が該当する。
- LEDライト
- リングライト
- フラッシュ
③固定する機材
映像で人物が切れてしまったり、逆に広すぎてもイマイチな画質になってしまう。そこで、スマホも含め、自分の欲しい位置に「撮影する機材を固定する機材」が必要になってくる。これも必ずといっていいほど必要になる。たまに
友人に持ってもらえばいいじゃん
と言ってくる方がいるが、まちがいなくやめたほうがいい。友人の腕はあなたが思っている以上に震えている(=ぶれる)。1日かけて頑張ったのに、ことごとく映像がぶれている…そのままストレスと筋肉痛で震える前に、三脚を買おう。
④録音する機材
最後に、録音機材だ。当然、多くのカメラにはマイクは内蔵されている。しかし、例えば距離をとって撮影したい…と思ったり、特定の音(例えば4人で並んでインタビューしているときに、誰か1人だけの音を指す)をしっかり拾いたい、と思ったときには、別のマイクを考える必要が出てくる。この中では最も優先度が低いが、この記事で書いているように、音は動画における超・重要ファクターだ。頭の片隅に入れておいて欲しい。
最初からこんなに用意しなきゃいけないの?
とうんざりしたあなたへ。撮影機材の揃え方は、旅行のようなものだと思ってほしい。
新幹線や飛行機のチケットさえ買えば、もちろん、すぐに”移動”はできる。(=スマホ1台あれば、撮ることはできる)
でも、本当に楽しむためには、きちんと事前にホテルを調べたり、旅程表を組んだりするように、しっかりした撮影を行うためには、機材一式を揃えることは、結果的にあなたを助けることに繋がるだろう。
最後に。高い機材を買う必要はない。代用できるものがあれば、代用して良い。
20万円のカメラを家電量販店の店員に言われてホイホイ買うぐらいなら、スマホ(5万円)+ライト2脚(1万円)+三脚(1万円)+マイク(1万円)のほうが、圧倒的によい映像が撮れる。このことは忘れないで欲しい。
では、次の記事から、具体的な選び方と商品を伝えていこう。
まとめ
- 1
撮影機材には用途別に、「撮影」「光」「固定」「音」のための、4種類がある
- 2
高い撮影機材1つよりも、安い撮影機材の組み合わせのほうが品質は上がる