動画はクリエイティブの一種である
まず、これを読んでいる皆様にお伝えしたいのは「動画=クリエイティブの1つの手法である」という認識を持って頂きたい、ということです。
※クリエイティブとは、広告の制作物を指します。
例えば、山手線の電車内広告は、最近「紙の広告」と「液晶モニターの広告」の2種類が併用されています。
出典:https://www.densha-koukoku.com/
これを広告目線から見ると、静止画と動画、両方のクリエイティブが使えるように設計されている…ということになります。
動画を特別な(あるいは追加的な)手法として見るのでは無く、「紙の広告が動画に置き換わる」と考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。
今後、クリエイティブとして動画を活用することは、当面拡大傾向が続くと見られています。
動画の強みは、興味を惹きやすいこと
では、なぜ紙の広告がどんどん動画に置き換わっていくのか。
これはズバリ「動画のほうが圧倒的に情報を伝えられるから」です。
動画はわずか1分で、ウェブページ3,600ページ・文字でいうとなんと、180万文字もの情報を詰め込むことが出来ます。
これだけの情報を詰め込めると何が起こるのか?というと、空気感や雰囲気をよりリッチに伝えることが可能になるのです。
参考に、伊右衛門の画像バナーと、動画CMを比較してみましょう。どちらのほうが“伊右衛門ならではの価値”が伝わりますか?
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情報量が多いと言うことは、より興味を惹きやすいということにも繋がります。
これは「動いているものを、人間は無意識に目で追ってしまう性質」や「音に反応する性質」をうまくいかすことで、なかば強制的に興味・関心を惹きつけやすいからです。
動画は色々なシーンで活用することが出来る
冒頭、動画はクリエイティブの一種である…とお伝えしたのは、動画の活用法を限定して頂きたくないからです。
極端な言い方をすれば、今、文字や画像で表現されている情報は、全て動画に置き換えることが出来ます。
その代表例を、いくつか挙げてみましょう。
販売促進・営業
真っ先に思いつくと思われる、販促や営業。動画を広告媒体(テレビやFacebook、HPなど)に掲載することで、興味・関心を高めることが出来ます。ただ、それだけではありません。
例えば「子会社を複数持つ企業が、営業時に冒頭で効果的にグループ企業全体の概要を説明するための動画」であったり、「ウェブに不慣れな人でもわかる操作マニュアル用動画」なども、営業ツールの1つとして活用されています。
ブランディング
1つの商品・サービスに囚われず、会社全体に対し、好印象をもってもらう手段として、動画は最適と言えます。
なぜなら様々な情報を映像と音声で、コンパクトに同時訴求できるためです。参考までに、弊社の一世代前のブランディング動画を掲載しておきます。
最近では「採用+αとしてのブランディング動画」や「商品紹介+αとしてのブランディング動画」といった、主目的に付随する形で、会社のイメージを向上させる動画も増えています。
採用・教育
採用したい層にもよりますが、特に30代以下は日常的に動画を観ることが当たり前となっている世代。
そのため、動画で訴求するということは、彼ら・彼女らにとってはなんら新しいことではなく、むしろ一般的な方法になっています。
だからこそ、気軽に視聴できる採用動画で、会社全体の雰囲気をライトに伝えることは、単なる文章よりも効果テキメンです。
資金調達・クラウドファンディング
意外かもしれませんが、資金調達にも有用です。なぜなら、自分がやりたいことを、客観的に整理し、コンパクトにまとめ、ステークホルダーに一気に訴求できるツールだからです。
特にクラウドファンディングにおいては「ファウンダーの想いを伝えること」と「まだできていないサービス・商品を見える化すること」の2つは、いずれも動画が得意とする領域です。
弊社事例
デメリットは、コストと納期がかかること
とはいえ、動画にもデメリットがあります。まずはコストと納期が、文字や画像に比べかかること。(だから、このメディアも記事としてノウハウを提供しています。一部は今後、動画化していく予定です)
動画を使うということは、機材、撮影、編集などの手間や費用が、多くかかります。
しかも、ただ動画を取り入れ、テキストなどよりわかりやすくなればいいということだけではありません。
それは最低限必要な要素であって、ユーザーが求めているのはそれ以上のクオリティになります。
より綺麗な動画、より分かりやすく…そういったクオリティを求めれば求める程、機材や人件費などコストがかかってくるのです。
それをクリアできず最低限のクオリティがないことによって、マイナスイメージになることも起こりうるのです。